■私は言いたい…「金田一耕助シリーズはアニメ化するべき!」だと。
今回のテーマは横溝正史さんの作品である「金田一耕助シリーズ」についてです。私は言いたい…このシリーズはアニメ化するべきであると!
…それでは、なぜアニメ化しなければならないのかを三つの項目に分けて説明します。(あくまで個人的な意見ですので、真に受けないでくださいね)
👻まず第一は「怖いもの見たさ」を刺激する怪奇性が横溝作品には満ち溢れているということです。
横溝正史さんの作品は、怪奇推理小説の先駆者である、ジョン・ディクスン・カーさんの影響を受けているということもあって、非常に世界観がオドロオドロしく怪談のようなテイストが強いです。
「怪談」と「推理小説」という何とも魅力的な組み合わせは、世のクリエイターの想像力を刺激すると思います。
心配なのは、最近の傾向から“萌え”の要素を入れられる可能性がありますが、横溝作品は「100年後でも楽しめる」作品になると思うため、安易な表現に走らないようお願いしたいところ。
萌えの要素が入ったサスペンス作品でも良質なものは確かにあります。
…しかし、「歴史に残るような作品」を目指すのであれば、制作側でちゃんと吟味して世に発表すべきだと思います。アガサ・クリスティの作品『オリエント急行の殺人』が2017年に新しく映画化したように、横溝作品も50年、100年後でも十分楽しめる物語ですから。
😉そして第二は「スプラッターにもコメディにもなりうる柔軟性」が横溝作品にはあります。
殺人の描写などはドギツイものも多々あるのは事実ですが、金田一耕助という温和な優しい性格が物語とほどよく調和して、スプラッター的な要素を極力抑えています。
小説を読んでいると分かるのですが、金田一という探偵はとにかく笑うことが好きです。シリアスな場面でも笑っていたりするので、物語が極端に暗くなることがない、推理小説のジャンルとしては珍しいシリーズだと思います。
こうした意味を含め、アニメとも相性が良いと考えられます。
🎃最後に第三は「ビジュアル意識の強い描写性」が横溝作品にはあると思います。
市川昆監督の映画作品などを鑑賞するとよく分かるのですが、凄惨な殺人現場が本当に怖いです。それこそ、下手な怪談映画やホラー映画などを観るよりか、はるかに怖いかもしれません。
これを従来の実写描写ではなく、「アート」としてのアニメ表現でトップクリエイターが手がけたら、どれほど怖ろしい作品に仕上がるか想像するだけでワクワクしてきませんか?
横溝正史さんは日本を代表する推理小説作家です。私も大好きな作家さんなので、日本のトップクリエイターが手がける、珠玉の一本という作品を観てみたいと思います。
実写の金田一シリーズは、すでに古谷一行さんが出演する有名なドラマ作品があるので、視点を変えてアニメ化という方向で考えてみるのも、また新たな可能性が見出せると思いますよ。
そして何より、アニメを通して世界に横溝作品を知ってもらえる機会が得られます。挑戦して欲しいなぁ…。