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2018年3月2日金曜日

第3回吉川英治文庫賞に有栖川有栖さんの『火村英生シリーズ』が選ばれました!

■エンタメ精神あふれる錚々たるシリーズばかり




有栖川有栖さんの愛読者の間では『作家アリスシリーズ』と呼ばれていますが、犯罪学者である火村英生が登場するため『火村英生シリーズ』とも呼ばれています。

その火村英生シリーズが、第3回「吉川英治文庫賞」を受賞しました!

吉川英治さんは言わずと知れた歴史作家なので、「文学賞」は山岡荘八さんや司馬遼太郎さんが過去に選ばれるなど、日本の歴史を扱った作品が選ばれやすいですが、こちらの「文庫賞」は第一回に畠中恵さんの『しゃばけシリーズ』、第二回に今野敏さんの 『隠蔽捜査シリーズ』が受賞し、まさにエンターテイメントを重視した作品が候補に挙がります。

…凄いのは過去の候補作がとんでもなく「名作」揃いです。第三回の候補作も恐ろしいことになってますが、これを勝ち抜くのはかなり難しいことだと思いますよ。

<吉川英治文庫賞(Wikipedeaより引用)>

【第一回】

受賞作:畠中恵 「しゃばけ」シリーズ(新潮文庫)

赤川次郎 「三毛猫ホームズ」シリーズ(光文社文庫)
綾辻行人 「館」シリーズ(講談社文庫)
上田秀人 「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)
内田康夫 「浅見光彦」シリーズ(各社)
今野敏 「東京湾臨海署安積班」シリーズ(ハルキ文庫)
佐藤賢一 「小説フランス革命」シリーズ(集英社文庫)
堂場瞬一 「アナザーフェイス」シリーズ(文春文庫)
西村京太郎 「十津川警部」シリーズ(各社)
誉田哲也 「姫川玲子」シリーズ(光文社文庫)
三上延 「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ(メディアワークス文庫)
和田はつ子 「料理人季蔵捕物控」シリーズ(ハルキ時代小説文庫)

【第二回】

受賞作:今野敏 「隠蔽捜査」シリーズ(新潮文庫)

碧野圭 「書店ガール」シリーズ(PHP文芸文庫)
有栖川有栖 「火村英生」シリーズ(文春文庫)
石田衣良 「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ(文春文庫)
上田秀人 「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)
菊地秀行 「吸血鬼ハンター」シリーズ(朝日文庫ソノラマセレクション)
島田荘司 「名探偵・御手洗潔」シリーズ(講談社文庫・新潮文庫)
小路幸也 「東京バンドワゴン」シリーズ(集英社文庫)
堂場瞬一 「アナザーフェイス」シリーズ(文春文庫)
西村京太郎 「十津川警部」シリーズ(各社)
松岡圭祐 「万能鑑定士Q」シリーズ(講談社文庫)
若竹七海 「葉村晶」シリーズ (文春文庫)

【第三回】

受賞作:有栖川有栖 「火村英生」シリーズ(角川文庫・幻冬舎文庫)

上田秀人 「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)
上橋菜穂子 「守り人」シリーズ(新潮文庫)
菊地秀行 「吸血鬼ハンター」シリーズ(朝日文庫ソノラマセレクション)
北村薫 「円紫さんと私」シリーズ(創元推理文庫)
堂場瞬一 「アナザーフェイス」シリーズ(文春文庫)
西村京太郎 「十津川警部」シリーズ(各社)
初野晴 「ハルチカ」シリーズ(角川文庫)
誉田哲也 「姫川玲子」シリーズ(光文社文庫)
三上延 「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ(メディアワークス文庫)

…すげえ、ここにまとめだたけで興奮してきたわ。

エンタメ文学を愛する人が選んでいる賞だと分かるので、毎年注目した方が良いかもしれないですね。

しかも、『守り人シリーズ』や『吸血鬼ハンターシリーズ』、『十津川警部シリーズ』をぶつけて来るところが面白いです。完全にジャンルがバラバラじゃないかと。ここまでやるなら色々なシリーズを候補に挙げても良さそう。

ちなみに、現在の『火村英生シリーズ』の最新作は『鍵の掛かった男』(幻冬舎文庫)です。



『館シリーズ』でお馴染みの、綾辻行人さんも祝福の言葉をTwitterで送っています😊



『火村英生シリーズ』は、斎藤工さん(二代目サンシャイン池崎さんです)と窪田正孝さん(デスノート拾った人です)が主演でドラマ化していますので、興味がある人は鑑賞してみると良いかもしれません。



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