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2019年6月9日日曜日

映画『クワイエット・プレイス』の感想


映画『クワイエット・プレイス』を鑑賞しました。



映画を見た率直な感想としては「題材は良いのに何だかもったいないな」と言う印象ですね。



それにロードムービーの印象が強いのか、ホラーというよりは「ゾンビの出ない静かなウォーキング・デッド」という感じであまり怖いと言う印象はありませんでした…海外ではスマッシュヒットした話題作だそうですが。



…とは言え、音一つない中で戦わなければならない状況は、過酷の緊張感を生む事は間違いなく、この設定を斬新だと思って楽しめる方にはオススメの映画かもしれません。



「音を立ててはいけない」という設定で恐怖心を煽る映画には『ドント・ブリーズ』がありましたが、あちらの方が密室の中で戦うというプラスした緊張感があり、物語としては優秀です。



今回の『クワイエット・プレイス』は同じ設定であるにも関わらず、イマイチ盛り上がりに欠けるという点で『ドント・ブリーズ』に負けているかなという印象ですね。



また、音を立てて寄ってくるモンスターに関しては、「聴力が凄いけど、逆にこれって弱点なんでない?」と思ってしまい、鑑賞中に少し冷めてしまいました。



人間の聴力より優れた生き物は地球上に多くいますし、本気になれば人を簡単に殺せるものもありますが、意味もなく人類を滅ぼすようなことはしないため、共存共栄せず大っぴらに動き回るこのモンスターはかなりのアホです。



それに、音を立てて部屋の中におびき寄せれば一網打尽に殺すことができますし、作中ではショットガン程度で倒せるため、集中放火すれば確実に殲滅できるモンスターではないかと。



科学の進んだ現代では、単に聴力だけしか強みを持たない間抜けな生き物としか認識されないはずなので、中世の時代に現れたらもっと怖かったかもしれません。



私はエミリー・ブラントさんが好きなのでこの映画を鑑賞しましたが(ちなみに夫であるジョン・クラシンスキーさんも出演)、家族愛のテーマが強過ぎてもう少し怖がらせて欲しかったですね。



しかしエミリーさん、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『ボーダーライン』などのアクション映画に出まくっているせいか、ショットガンの構え方がサマになって引きます…いや、あなたの役は主婦でしょうに😅
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