■知れば知るほど最強だと分かる
ゲノム解析の結果、全く異なる複数の生物界に由来するDNAが含まれることが判明した。その大部分は細菌(16%)のものだが、菌類(0.7%)や植物(0.5%)、古細菌(0.1%)、ウイルス(0.1%)のDNAもあった。
それにしても恐るべき能力を持つクマムシ。
これだけ外来の遺伝子が組み込まれていますから、過酷な環境でも生きられるという理由も納得ですね。
クマムシは宇宙でも生きられますから、もう地球上最強の生物といっても過言ではないかもしれません。
もともとクマムシは水分を失えば休眠状態に入りますので、無駄な体力は一切使わないのが特徴的。
その水分が失われますと、細胞が断片化するらしいので、損傷したゲノムを修復する際に外来DNAを組み込んでいる可能性があるとのこと。
おそらくどんな環境に置かれたとしても、その場の良質な遺伝情報を組み込むことによって生き延びられるのだと思います。
例えるなら「ゾンビ」みたいな体質かも。
でも、高温でも低温、高圧でも生きられるので、まだまだその体の中に色々な謎が含まれているのでしょうね。