記事をシェア

2018年5月6日日曜日

Atari2600の芸術的な「だまし絵」ボックスアート

■Atari2600という最古のゲーム機の魅力




「Atari2600」とは1977年のアメリカにて、当時200ドルで発売されたゲーム機のことです。


アタリ社の社長であったノーラン・ブッシュネル氏が、アタリ社の経営権をワーナー・コミュニケーションズ社に売却し、アーケードゲームで得ていた売上金と共に資金源として開発しました。

日本でも輸入販売を行ったみたいですが、9万円前後と高額なハードだったため、普及には至りませんでした。

Atari2600は最終的にソフトが500本を超え、全世界で1,500万台を売り上げるヒット商品となり、人々に「家庭用ゲーム機」を根付かせたハードへと成長したのです。

モンスターハードである「ファミリーコンピューター」が1983年に発売されたことを考えると、Atari2600は最古の家庭用ゲーム機であることが分かります。

Atari2600というハードはコントローラーがジョイスティックなので、今のスタンダードとなっている十字ボタン操作にはない魅力があったようです。

当時のゲームファンにとってはまさに思い出のハードであり、ファミリーコンピューターが発売されるまでは、このハードがビデオゲーム機の主流でした。

さて、本題に戻ります。そんな偉大なハードであるAtari2600ですが、数々の「問題」とも言えるソフトを世に送り出してきたのもまた事実です。

特に「だまし絵」とも思えるボックスアートとゲームの内容があまりにかけ離れているところが面白い。


But we were also suckered into buying tons of cartridges that came nowhere close to matching the insane art adorning the cover of the game box.
「しかし、私たちはゲームの狂ったボックスアートに騙され、たくさんの吐き気がするゲームを掴まされてきました」

今なら笑い話で済むかもしれませんが、当時の人にとっては高価な買い物なので、怒りの度合いも尋常ではないと思います。

何枚かボックスアートとゲームの内容を見比べてみましたが、ほとんど「想像に頼って遊んでね♪」の世界です。特に計算ソフトがヒドイ。




実際のプレイ画面↓

…そのまんまやんけ😓




実際のプレイ画面↓

…こ、これは何のスポーツなの?

他にも上に掲載したサイトには多種多様なボックスアートがありましたが、消費者をだます気満々の雰囲気が漂っていますので、見ればその面白さが理解できると思います。

日本では「たけしの挑戦状」というゲームが「クソゲー」認定されていますが、このボックスアートを見たら、そんな考えすら吹き飛ぶかもしれません
Share This To :
 
Back to top!