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2020年4月29日水曜日

【VR・視力回復】VRデバイスを使用する上で大切な「瞳孔間距離」



下手をすると斜視になる可能性も?


VRデバイスを使用する上で軽視しがちなのが「瞳孔間距離(Pupillary Distance)」の設定です。

VRコンテンツの撮影は人間の目を想定して二つのカメラで撮影し、それぞれの映像を左目と右目で分けて見るのがVRデバイスの基本的な原理です。

そのため、映像を見る目の位置がズレてしまうと、負担が大きくなり疲れ目の原因となってしまいます。

「瞳孔間距離」の設定とは、左目と右目の離れ具合を数値で表すことです。




眼鏡を作る時も瞳孔間距離を意識することはとても大切で、誤った距離でレンズを作れば疲れ目に大きく影響します。



顔の造形は人それぞれ違いますから、左目と右目が60mm離れている人もいれば75mm離れている人など様々なので、もし間違った数値でVRデバイスを使い続ければ斜視の原因になる可能性があります。


瞳孔間距離の設定ができないVRデバイスについて


VRでは瞳孔間距離のことをIPDと呼びますが、このIPDを設定できる製品は限られているため、購入前によく検討してください。


●スマホを使用したVRゴーグル製品 

3,000円ほどの安価で売られているVRゴーグル製品ですが、こちらはレンズ間の距離を手動で調節できるものが多いです。

ただし、レンズ間の距離を調節することはできても、スマホの画像の位置は固定しているため、目の健康を考えれば長時間の使用を避けた方が無難です。

●Oculus Go

Oculus Goは2万円前後の価格で購入できる良質なVRデバイスですが、残念ながら瞳孔間距離を設定することはできません。

64mmで固定されていることから、目の距離が離れている人は画像がボヤけたり、寄り目がちで使い続けるため、目の疲労が一般の方よりも強くなる可能性があります。

●Oculus Rift S

こちらも瞳孔間距離は63.5mmに固定されており、ジャストフィットする人は全体の50%程度だと言われています。

…上記はあくまで一例ですから、他の製品を購入する際は仕様をよく読みましょう。


実際に使い続けてみた感想は?



私は瞳孔間距離が固定されている『Oculus Go』を使い続けてみましたが、幸いなことに目の距離は67mm程度なので、それほど疲労やVR酔いを感じることはありませんでした。

しかし一時期、毎日使い続けた時に鏡の前で目を擦ると「外に目が寄った瞬間」があったので、やはり長時間の使用は避けた方が良いと考えます。

その時は疲れ目も激しかったこともあり、VRデバイスがすべての元凶だとは思いませんが、何事もオーバーワークは身体に悪い影響を及ぼします。

皆さんもホドホドを心掛け、VRの世界を楽しんでください。

前回の記事:
【VR・視力回復】PSVRで視力が回復するのか?<使用して一週間が経過>
https://takehitosonoda.blogspot.com/2019/12/05-PSVR-Sight-Recovery.html
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